2019年1月22日(火曜日)
タイムコード系10 SDBファイルのタイムコードが01:15:59:29 → 01:16:00:02といった風にとんでいる。
これは、フレーム落ちではなく、sdbファイルのタイムコード設定が「30FrDF」になっているためです。DF(ドロップフレーム)は、
01:15:59:29 → 01:16:00:02
といったように秒が「59」から「00」になるタイミングで、あえてフレームの「00」と「01」を飛ばすようになっています。
同じ条件の別の箇所も同じタイムの動きになっています。
(例 01:16:59:29 → 01:17:00:02)
sdbと映像のタイムがずれてしまうのであれば、お使いの映像のフレームレートは「30Fr DF」ではなく「30Fr NDF」の可能性があります。
<DFとNDF>
DF(ドロップフレーム)とは、30フレームを1秒としているTCと実際に流れている時間の誤差を埋めるための「うるう年」みたいなものです。1秒に対して0.03フレームのずれは小さいですが、1分で約1.8フレーム、1日で2592フレーム(1分半近く)ともなれば、秒単位で稼動している放送局には深刻な問題になります。そこで間引きにより、ずれを解消させます。
例えとしては 00:01:59:29 の次は 00:02:00:02 とDFのタイムコードは毎分ちょうどのところで2フレーム飛ばして(ドロップして)換算します。ただし、分の桁が00、10、20、30、40、50の時は間引きません。
DFに対し誤差修正を行わないのがNDF(ノンドロップフレーム)です。放送のような事情がなければ、NDFの方が扱いやすいので、ビデオのパッケージなどのマスターテープはNDFを使っています。